光回線なのにテレワークで夕方になると回線速度が遅くなる

光回線なのに
テレワークで夕方になると
回線速度が遅くなる

コロナ禍でテレワークが急増。動画配信サービス利用者も増加し、光回線を利用しているにも関わらず回線速度が急激に遅くなる事象が多く発生しています。原因や解決方法はあるのでしょうか?

 

光回線なのに、夕方になるとインターネット回線速度が遅くなる

特にマンション等の集合住宅で、夕方になるとインターネット回線速度が急激に遅くなる場合、テレワークの増加やNetflix・Youtubeといった動画配信サービスを利用する人が増加した影響で、インターネット回線が混雑している事が原因と考えられます。

 

なぜ、混雑すると遅くなってしまうのか?

現在、インターネットに接続している多くの機器が、IPv4(PPPoE)という技術で接続しています。IPv4とは、インターネットに対応していない古い機器とインターネットに対応している新しい機器を同時に接続する為の技術でした。現在でもIPv4でしか接続できない機器が多くあります。IPv4はインターネット接続がまだ多くなかった頃に普及した技術で、現在の様に様々な物がインターネットに接続する環境を想定して設計されていませんでした。その為、接続が多くなった現代、道路の渋滞の様に通信機器に混雑が発生し速度が遅くなる事象が多く発生しているのです。

 

解決する方法はあるのか?

Nuro等の上位回線を使用したサービスに乗り換える事で解決する場合があります。しかし、新たに高額な工事が必要であったり、マンション等の集合住宅では、管理組合の承認が必要等、簡単ではありません。そのような場合は、プロバイダーのサービスをIPv6に切り替える事で、解決する場合があります。IPv6はIPv4の新しい規格です。IPv4の機器(NTTの網終端装置)を経由せず、直接インターネット回線に接続する事で、混雑を回避し高速なインターネット接続を実現しています。

 

IPv6(IPoE)に変更する方法

フレッツ光等の光回線を使用していれば、プロバイダーを変更したり、Web上でサービスの切り替え設定を行えばIPv6接続(IPoE)に変更が可能な場合がほとんどです。詳しくは、現在お使いのインターネット回線事業者にお問い合わせください。また、今お使いのルーターをIPv6接続(IPoE)に対応した機種に変更する必要があります。最近発売された機種でIPv6対応(IPv4 over IPv6 もしくは DS-Lite)の表記があれば使用できます。ルーターがIPv6に対応していても、IPv4 over IPv6もしくはDS-Lite方式に対応していないと、IPv6のみの接続となりIPv6に対応済みのサイトやサービスには接続出来ますが、IPv4にしか対応していない多くのサービスやサイトに接続できなくなりますので注意が必要です(例:Google検索やYoutube、Netflixには接続できるが、Yahoo!Japanや、その他多くのサイトには接続できない)。

 

スマートフォンやIoT機器の増加で、インターネット環境は日々変化しています。老朽化した設備の見直しをご検討してみるのはいかがでしょうか?また、当社ではテレワークの導入支援やインターネット・コンサルティングサービスをご提供しております。是非、ご相談ください。